神楽坂を歩きながら

株式会社シー・キューブは、学習参考書や教材を中心に、執筆・編集・データ制作を手がける編集プロダクションです。
「すべての人に学ぶ楽しさを」という理念のもと、幼児・小・中・高・大学受験・資格試験といった、

幅広い教育分野の教材づくりに携わっています。


シー・キューブの東京営業所は、2024年7月に九段下から現在の神楽坂へオフィスを移転しました。

「神楽坂」はその名が示す通り坂の町で、JR飯田橋駅から皇居を背にして弊社のオフィス近くまで、神楽坂通り(正式名称は早稲田通り)という緩やかな上り坂が続き、飲食店や雑貨屋が軒を連ねています。

オフィスを移転する前は、東京都心部というのはなんとなく平坦な地形というイメージがありましたが、実際に神楽坂周辺の街を歩いてみると、たいへん起伏に富んだ地形であることに気づかされます。

そう考えてみると、神楽坂の起点となる飯田橋駅から外濠に沿って走っているJR総武線は、御茶ノ水や水道橋、飯田橋、市ヶ谷に千駄ヶ谷と、「水」や「谷」に関係する駅名が多いことにも思い至ります。

外濠から逆方面、北西に向かって神楽坂通りを進んでいくと、今度は下り坂になり、「都の西北早稲田の杜」で知られる広大な学生街に至ります。「早稲田」、これもかつては一帯が水田地帯だったことを鑑みると、なるほど納得の地名です。

それではどうしてこの辺りが水田地帯だったのだろう……と、街を散策しているとさらに気になっていきます。

教材のアイデアや分かりやすい解説を考えるときに意識しているのは、このように自分が「気になること」です。
自分が気になったことは知りたくなるし、そうして得た知識は頭に残る。さらに、身近な疑問と結びついた知識は印象にも残りやすい。
いわゆる「勉強」から得た知識も、身近な疑問と結びつくことで生きた知識となる……。こうした学びの喜びは、大人も子供も同じはずです。

せっかくの勉強が、単なる暗記で終わらないよう、日々自分自身が気になること、そして、実際に教材を使用する人たちにとって身近な話題は何か、アンテナを張り巡らせています。

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